日本ストライカー(Stryker)より販売されているサマリタンPAD350P。一般的なAEDに比べて、かなり特徴的なAEDサマリタンをご紹介します。
特徴1. コンパクト
20cm × 18.4cm ×4.8cmのサイズで持ち運びが簡単です。縦は20cm程のAEDが多いですが、横で20cm以下、高さが5㎝以下はかなり小さい部類です。
リュックサックなどに入れた携行には向いています。
さらにケースに入れると直立して設置でき、設置場所を選びません。
特徴2. 軽量
重さはなんと1.1Kgです。バッテリーを抜いた状態で同じぐらいのAEDはありますが、バッテリーを入れた状態でこの軽さなので、2キロ以上のAEDと比べると持ち運ぶ際の負担をかなり軽減できます。
特徴3. ケースに入れたまま使用可能
AED本体はキャリングケースに入っていますが、サマリタン350Pはケースに入れたまま電源をONにでき、除細動(電気ショック)することが可能です。
ケースのまま操作できる利点は、すぐに救命を始められることにあります。ガイダンスは、音声と光で行い操作のサポートをします。
特徴4. パッドパックの交換が1回
サマリタンの大きな特徴として、パッドパックがあります。通常、AEDは本体と電極パッドとバッテリーで構成されます。
電極パッドとバッテリーは消耗品と呼ばれ、消耗品の交換は電極パッドで2~2年半、バッテリーで4~5年に1度、それぞれ交換が必要です。
耐用期間と呼ばれるAEDの寿命まで、各々交換が必要なため、年単位とはいえ交換頻度は高くなります。
ところが、消耗品の交換が1回なのがサマリタン350Pです。電極パッドとバッテリーが別々ではなく、独自の技術で開発された、パッドパックという一体型の消耗品でこの期限が4年です。その為、8年の耐用期間内に1度だけの交換ですみます。
特徴5. コストと保証にメリット
消耗品の交換が1度ということはコストにもメリットがあり、長寿命設計の8年以内に1度の交換で済むため、トータルコストを抑えることができます。
消耗品はAEDを使用していなくても交換が必要なため、AEDのコストを抑えるためには、耐用期間内の消耗品交換頻度は重要なポイントといえます。
また、メーカー保証も8年間あるため、耐用期間内での故障に対応が可能で、耐用期間8年・保証8年もサマリタンの特徴です。
製品概要と仕様
品名 | サマリタン PAD 350P |
---|---|
寸法(cm) | 20 × 18.4 ×4.8 |
質量(kg) | 1.1 |
医療機器承認番号 | 22800BZI00030000 |
クラス分類 | 高度管理医療機器・特定保守管理医療機器 |
動作温度・保管温度(℃) | 0~50 |
IP | 56 |
付属品 | 成人用パッドパック・キャリングケース・取扱説明書・簡易操作説明・消耗品有効期限管理タグ・レスキューセット・オリエンテーションDVD |
製造販売業者 | 日本ストライカー株式会社 |
まとめ
サマリタン350Pは今までのAEDには無かった斬新な設計と価格でAEDの業界では一躍話題になりました。
PAD(非医療従事者の使用するAED)市場でサマリタンの設置は増えており、特に持ち運びが必要なスポーツチーム、建設土木、コストを重視する法人に好まれて選ばれています。
サマリタンPADシリーズには、350Pの他に、オートショックAEDの450Pや胸骨圧迫をリアルタイムでサポートする360Pもあります。
今回はサマリタンシリーズで一番安価で売れているサマリタン350Pをご紹介しました。検討のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。
※サマリタン350Pの販売価格については、お見積もりにてご回答させていただいております。お見積もりのご依頼は、お気軽に下のボタンからお申し込みください。