日本では10種類以上のAEDが販売されていることをご存じでしたか?
たまに、AEDは1種類しかないと思っている人に出会うことがあります。そういう方にこの話をすると、「えっ、そんなにあるの!?じゃあAED毎に使い方が違ったりするの!?」と驚かれたりしますが、種類が沢山あれば、種類ごとに違いがあります。使い方の基本的な流れなど大枠は変わらないのですが、電源の入れ方にはタイプがあり大きく違うといえば大きく違うので当記事でとりあげます。
この内容を知らないと、AEDを使おうという時に混乱してしまうかもしれないので、是非チェックしておいて下さい。
1. 電源ボタンを押すもの
電源ボタンがあり、それを押すことで電源が入るモデルです。このタイプが最もオーソドックスかと思います。電源ボタンには電源を示すマークが書かれているので、電源を入れるボタンだということは見れば分かると思います。
通常、誤って電源が入るのを防ぐためか、強めに、少々長く押さないと電源が入らない仕様になっていることが多いので、強めに長く押して電源を入れて下さい。電源が入るとAEDから音声が出るので、電源が入ればすぐに分かると思います。
このタイプの代表的なものとして「CU-SP1」を取り上げます。CU-SP1の場合は下の写真の黒丸で示したものが電源ボタンです。このボタンを長押しするとAEDが起動し、再度長押しすることで電源を落とせます。
2. 蓋をあけるもの
AEDの蓋をあけると電源が入るものもあります。蓋があくと同時に電源が入って音声ガイダンスがスタートしますので、電源が入ったことがすぐに分かると思います。
このタイプの代表的なものとして「AED-2100」を取り上げます。日本光電のAEDは基本的にはこのモデルです。
日本における数で言えばこの蓋を開けると電源が入るモデルが非常に多いかもしれません。
AED-2100の場合は、下の写真のように蓋の先端についている紫色の蓋を止めているパーツをスライドさせると蓋が開きます。
AED-2100の後継機、AED-3100も同様の作りで、蓋を開けると電源が自動で入るタイプです。
参照:『AED-3100|小型化・長寿命化など、新しい日本製AEDの6つのポイント。』
3. ハンドルを引くもの
AEDについているハンドルを引くと電源が入るものもあります。こちらも、引くと同時に電源が入り音声ガイダンスが始まるので電源が入ったことがすぐに分かると思います。
このタイプのAEDの中には、ハンドル以外に電源ボタンも別に付いており、ハンドルを引くor電源ボタンを押す。このどちらでも電源が入ります。
写真の掲載が出来ないのですが、「引く」と書かれたハンドルの部分を引くと電極パッドが取り出せるようになっています。電極パッドを取り出すと同時に電源が入る、というAEDを迅速に使用する工夫がなされたAEDだと思います。
まとめ
AEDには大きく分けて、3種類の電源の入れ方があります。
- 電源ボタンを押す
- 蓋を開く
- ハンドルを引く
どのタイプも初めての人でも分かるように配慮されたデザインになっていますが、電源の入れ方にこの3タイプがあることを知らないと、いざという時に混乱してしまうこともあるのではないかと思います。当記事で3タイプを知ったあなたなら、いざという時に電源の入れ方で迷うことはないでしょう。いざという時は自信を持ってAEDの電源を入れ、音声ガイダンスに従い正しい処置をしていただけたらと思います。