AEDとは
AED(自動体外式除細動器)は、心電図を解析し、除細動(電気ショック)が必要かどうかを判断する医療機器です。
心臓突然死の主要因である心室細動や心室頻拍は、心臓がけいれんし、血液のポンプ機能が果たせない症状で、そのけいれんを取り除くために、AEDの電気ショックは効果的です。
JRC蘇生ガイドライン2020の中で心肺蘇生法の一部に含まれています。
JRC蘇生ガイドライン2020の心肺蘇生について
JRC蘇生ガイドライン2020の心肺蘇生手順【一次救命処置】
救命の連鎖
救命の連鎖とは
「救命の連鎖」とは、心停止から傷病者を救命し社会復帰させるために必要となる一連の行いのことをいいます。救命の連鎖には、4つの輪がありますが、この4つの輪の連携で救命効果が高まります。
2. 心停止の早期認識と通報
3. 一次救命処置(心肺蘇生とAEDの使用)
4. 二次救命処置と心拍再開後の集中治療
AED使用の重要性
3つ目の輪である一次救命処置(心肺蘇生とAEDの使用)は、その場に居合わせた人(バイスタンダー)の適切な処置で、傷病者の救命率が高くなるため、命を救う重要な役割を担っています。
救命の連鎖について詳しく知りたい方
救命の連鎖とは。
覚えておきたい救命効果を高める4つの取り組み。
AEDの使用手順
AEDは電源を入れて音声ガイダンスに従って操作します。
1. 電源を入れる
AEDの電源を入れます。電源の入れ方には、フタを開けると電源が入るタイプと電源ボタンを押すタイプとがあります。未就学児モードが備わっている場合はモードを切り替えます(未就学児へ用いる場合)。
2. 電極パッドを貼る
電極パッドを右胸と左わき腹に貼ります。(貼り付ける位置は電極パッドに絵で表示されています。)
3. 電気ショック(除細動)
電極パッドを貼ると、AEDは自動で心電図を解析し、電気ショックが必要かどうかを判断します。電気ショックが必要と判断された場合は音声ガイダンスに従い、電気ショックを行います。
電気ショックを行ったら、ただちに心肺蘇生を再開します。
一次救命処置の手順 ダウンロード用PDF
JRC蘇生ガイドライン2020版の一次救命処置の流れをまとめた資料を下記よりダウンロードできます。有事が起きたときに、速やかに行動に移せるように、確認して覚えておくことが大切です。