第1回AED川柳コンテスト結果発表
第1回AED川柳コンテスト結果発表

第1回「AED川柳コンテスト」には、全国から4,632句もの作品が寄せられました。
日常の中にある“いのちを守る”想いを、五・七・五の言葉に込めた多彩な句が集まりました。
たくさんのご応募、誠にありがとうございました。

どの一句にも、やさしさや願い、そして気づきが込められています。
心を動かす入賞作品の数々を、ぜひご覧ください。

第1回 AED川柳コンテスト 大賞

賞品:Amazonギフト券10万円分+メーカー協賛品

講習の手が覚えてた命の緒

作品の背景や想い

講習で叩き込んだこの手は正直に動いてくれるかも。という自分への願いを詠みました。(プロの訓練生さん)

第1回AED川柳コンテスト優秀賞

賞品:Amazonギフト券 各1万円分

ためらわずまず自分をONにする

作品の背景や想い

一度だけAEDを実践使用しました。残念ながらその傷病者は亡くなってしまいました。即座に行動することの重要性を感じています。(桃李さん)

訓練後気付く目に付くAED

作品の背景や想い

普段はあまり馴染みがありませんが、訓練後は「ここもあった!」と視野が広くなるので、作品にしてみました。(ちなぼうさん)

AED知る見る触れるやってみる

作品の背景や想い

いざとなったら躊躇してしまうもの、まずは知る事から始めたいです。(蒼介さん)

もっと知ろうもっと触れようAED

作品の背景や想い

緊急時の道具とはいえ、日頃からもっと身近な存在にするために家族や友人と話題にしたいと思います。(あけぽんさん)

生きたい!を繋ぐ未来へAED

作品の背景や想い

まだ生きたい!その人の未来を繋いでいく!そんな役割のAEDを一句にしてみました。(体育王さん)

第1回AED川柳コンテスト入選

賞品:Amazonギフト券 各1,000円分

一瞬の 決意が未来 変えてゆく

作品の背景や想い

コメントなし(キボウノキさん)

救命の テンポは希望 つなぐ音

作品の背景や想い

AED訓練で学んだ胸骨圧迫のテンポが、ただの手順ではなく「希望をつなぐ音」だと感じました。誰かの命を救うためのリズムが、自分の中にも刻まれた気がして、この一句を詠みました。(みこさん)

亡き父が 教えてくれた 使用法

作品の背景や想い

父は数年前心筋梗塞で亡くなりましたが、父の死をきっかけにAEDの使い方を調べたり設置場所を気にするようになり、父が教えてくれたように思っています。(とりちゃん)

救命は 僕が動けば 皆動く

作品の背景や想い

まず自分が動けば、それをきっかけに周りの人も救命へのためらいを捨てて動き出す!(チャーミーさん)

街中の 一人一人が 生命線

作品の背景や想い

授業で訓練した時1人だと役割を担い切れない。街中で「もしあと1人いたら」とならないようにみんなが助けることが1番、一人一人が生命線だと感じたのでこの川柳を作りました。(カイジュウさん)

見つけたよ 違った色の AED

作品の背景や想い

AEDの色は一色だと思っていたけど、赤の他にオレンジもあったりして、こんな色あったんだねと家族と会話したことがある(あかおべべさん)

ここあるね 子と確認の 通学路

作品の背景や想い

AEDのある場所を確認します(ルークさん)

「助けて」に AEDで 即レスを

作品の背景や想い

ためらいや不安で躊躇している場合ではない状況の中で、とにかくすぐやれ!という思いを込め即レス、という言葉を選びました(そもそもさん)

秋晴れの ハチマキなびく かたわらに

作品の背景や想い

子どもたちが輝く運動会、本部にはしっかりとAEDが準備されており、頑張りを支えている様子(みずぽんさん)

新天地 AEDも 下見して

作品の背景や想い

引っ越し先や、新たな仕事先で、ハザードマップを把握することは今は当たり前になってきました。しかし、AEDマップはそれ自体が知名度が低いように感じられます。自身が新天地で生活を営むうえで、AEDマップをでAEDの位置を把握することは同じぐらいに当たり前になるべきだと思います。(かこいさん)

あの駅の 除細動器で 父がいる

作品の背景や想い

通勤中、混雑する駅で不整脈により倒れた父を、周りの方々がAEDを使い助けてくれました。1割の生存率の中、無事に回復した父に孫を見せることができました。(小玉すいかさん)

職場にも AEDあり ホッとする

作品の背景や想い

心臓の調子が良くないと診断を受けた日、街中にはAEDがあるけど自分がよくいる場所にAEDがあるのか不安になりました。職場や学校にAEDがあることは安心に繋がると感じ、この句を作成しました。(積木さん)

この街の 愛を感じる AED

作品の背景や想い

外出時、AEDのある場所の近くを歩いていると、あたたかみを感じます。(古代UFOさん)

その時は 大声出して 「AED!」

作品の背景や想い

いざその時はためらう事無く大声で回りに知らせ助けを求める事です。(カラスの行水さん)

指示待ちの 僕にもできる 人救け

作品の背景や想い

電気ショックの要否も含めAEDによる音声ガイドがあり、それに従って人命救助ができることを訓練で知りました。(あぼちゃん)

AED 『見たことある』から 『使える』へ

作品の背景や想い

AEDの存在を知るだけでなく、実際に操作できるようになることの重要性を訴えるべく詠みました。日頃から意識し、使い方を学ぶことで、いざという時にためらわず行動できるようになると思います。(ぬくちゃん)

かくれんぼ 下手になったね AED

作品の背景や想い

少し前まで探さなければならなかったAED。今では簡単にAEDやマークを見つけられるように。(ポコにゃんさん)

人の輪が 守る命と プライバシー

作品の背景や想い

直接の救命措置には加われませんでしたが、人の輪と壁の一員となりました。(びっぐべいびーさん)

サイレンが きこえるまでに できること

作品の背景や想い

20数年前、祖母が自宅で倒れたとき、14歳で救急車を呼ぶ電話をしました。なかなか来ない救急車を待つ間ずっと声をかけることしかできない母の姿を見ていました。搬送に時間がかかり、祖母は亡くなりました。あの時AEDがあったら、私はすぐ裏の中学校へ走っていたと思います。(タツノオトシゴさん)

それいいね ハートの場所が わかる地図

作品の背景や想い

AEDマップを見るとAEDがある場所がわかります。いざというときのためにもマップの存在を知ることが重要だと思いました。(くまおさん)

審査員からのコメント

第1回AED川柳コンテスト審査員:川柳作家やすみりえさん

川柳作家 やすみりえさん

恋をテーマにした作品が幅広い世代から共感を集める川柳作家。多数の公募川柳コンテストで選者・審査員を務め、2021年には「令和3年度文化庁長官賞」を受賞。NHKをはじめテレビ・ラジオ・雑誌など多方面で活躍し、全国各地での講演やワークショップを通じて、言葉の魅力を発信し続けている。

代表的な審査歴に「第一生命 サラリーマン川柳」「警視庁 高齢者交通安全川柳」「文部科学省 トビタテ!留学JAPAN 川柳」などがある。

AEDにまつわる様々な場面を、身近な言葉で表現した川柳が多く集まった印象です。その中から共感性の高い作品を入賞に採らせていただきました。

第1回AED川柳コンテスト審査員:応急手当普及員小山立人さん

応急手当普及員 小山立人さん

応急手当普及員、AHABLSプロバイダー、AHA CPRAEDコース、上級救命講習修了。 マラソン大会中に不整脈で突然の心停止に見舞われるも、周囲の迅速な救命処置により奇跡的に蘇生。「なぜ自分は生き返ることができたのか」をきっかけに、助けてもらった命を救命法の普及に還元すると決意。企業や家庭など、実際の現場を想定したシミュレーション型救命講習を全国で展開している。テレビ朝日系インターネット報道番組「ABEMA Prime」に出演し、心停止からの生還体験とAEDの重要性を発信。

SNSやインターネット番組などで取り上げられる機会が増え、異性へのAED使用が、良くも悪くも社会的な関心を集めていると感じました。また、「子や孫と一緒にAEDの場所を探す」といった句も多く見られ、子どもが学校で学んだことをきっかけに、下の世代から上の世代へとAEDの知識が伝わっていく様子が印象的でした。

第1回AED川柳コンテスト審査員:テレビ番組ディレクター/映像プロデューサー小栗涼さん

テレビ番組ディレクター/映像プロデューサー 小栗涼さん

「東京フレンドパークⅡ」「情報7daysニュースキャスター」「ビビット」「グッとラック!」「がっちりマンデー!!」など、多彩なジャンルの番組制作に携わる。報道からバラエティまで幅広い演出経験を活かし、「社会の出来事を、伝わる物語として描く」ことをテーマに映像を企画・演出。現在はテレビ制作のほか、YouTubeなどデジタルメディアの企画・運営にも取り組み、映像の力で社会に新しい視点を届けている。

ユーモアを交えた作品や、利用者の視点から課題を捉えた作品など、AEDに対する知識や思いが五・七・五という限られた言葉の中で巧みに表現されており、どの川柳も非常に素晴らしいものでした。(選考では本当に悩みました)この川柳をきっかけに、AEDがさらに多くの方にとって身近な存在となっていくことを願っています。

第1回AED川柳コンテスト審査員:救命救急士中村敦さん

救急救命士 中村敦さん

元・北アルプス広域消防本部所属。2001年採用後、レスキュー隊員・救急救命士(挿管・薬剤認定救命士)・指導救命士として長年にわたり救急・救助の最前線で活動。東日本大震災(2011)、白馬村神城断層地震(2017)、能登地震(2023)などの災害派遣にも従事し、豊富な現場経験を積む。信州メディカルラリー2015・2016優勝、2017準優勝、さらに第31回日本航空医療学会主催「All JAPAN HEMS Championship 2024」で全国優勝を果たすなど、救命技術の研鑽と普及に力を注いできた。

今回のAED川柳を審査する中で気づいたことは、AEDの設置場所を知ることの大切さ、使い方が簡単であることを広めたいという思い、そして「誰かが使わなければ命は助からない」という強いメッセージを、応募者の皆様がそれぞれの言葉で一生懸命に伝えようとしていることです。普段からAEDを身近に感じていても、いざ使うとなると不安が先立つのは自然なことです。しかし、正しい知識を自ら学ぼうとすることで、その漠然とした不安はやがて勇気へと変わります。このAED川柳を通じて、AEDの存在がより多くの人に広まり、一人でも多くの命が救われることを心から願っております。

  • 賞品のAmazonギフト券は、11月に入ってから順次、応募時に登録されたメールアドレス宛にコードを送付いたします。メールアドレスが無効、または受信不能な場合は、受賞が無効となる可能性があります。迷惑メールフォルダに振り分けられている場合もありますので、あわせてご確認ください。入選者で12月になってもメールが届かない場合は、下記のお問い合わせフォームより、応募時のメールアドレスを添えてご連絡ください。
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