AED担当者が代わったら?引き継ぎ時に確認しておきたい7つのポイント

Last Updated: 2026年3月30日Published On: 2026年3月30日

人事異動や年度替わりのタイミングなどで、AEDの担当者が変更になることがあります。

いざ担当になったとき、

  • AEDの引き継ぎでは何を確認すればいいの?
  • AEDの点検では何を確認すればいい?

と戸惑う方も多いのではないでしょうか。

AEDは、いざというときに命を守るための大切な設備です。そのため、日頃から適切な点検や管理を行っておくことが大切です。確認するポイントは決して難しいものではありません。

この記事では、AED担当者の変更や引き継ぎの際に確認しておきたい点検・管理のポイントを、7つに分けてわかりやすく解説します。

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1. AED担当者の変更・引き継ぎで確認する7つのポイント

AED担当者の変更や引き継ぎの際には、次の7つのポイントを確認しておきましょう。点検担当者が確認するポイントと設置者が確認するポイントに分けられます。

点検担当者が確認するポイント

  1. AEDの設置場所を確認する
  2. 本体インジケータ(正常表示)を確認する
  3. バッテリーの装着日・待機寿命を確認する
  4. 電極パッドの使用期限を確認する
  5. 点検記録を確認する

設置者が確認するポイント

  1. 契約内容・保証内容を確認する
  2. 販売店・メーカーの連絡先を確認する

これらを確認することで、安心してAEDの管理を引き継ぐことができます。以下では、「点検担当者」「設置者」それぞれの立場に分けて詳しく解説します。

点検担当者とは?
設置者から任命され、AEDの日常点検を行う人のことです。設置者自身が担当することもできますし、複数人で分担したり交代制で運用することも可能です。
設置者とは?
AEDを設置し、管理を行う責任のある人のことをいいます。企業や福祉施設、商業施設などでは、施設の管理者や責任者が該当することが一般的です。

2. 点検担当者が確認するポイント

AEDの日常点検や消耗品の期限確認など、日々の管理は主に点検担当者が行います。

AEDの点検担当者に必要な資格はありません。ただし、AEDの使用等に関する講習を受講していることが望ましいとされています。(※1)

※1. 参考:AEDの適切な管理等の実施に係るQ&A|厚生労働省

① AEDの設置場所を確認する

AEDの設置場所を確認する

まずは、実際にAEDが設置されている場所を確認しましょう。

  • どこに設置されているか
  • 誰でもすぐに使える場所か
  • ステッカーなどで設置場所がわかるようになっているか

必ず実物を見て確認しておきましょう。

② 本体のインジケータを確認する

本体のインジケータを確認する

AEDは、自動で使用可能な状態かどうかを確認するセルフテスト(自己診断)を定期的に行っています。セルフテストの結果は、インジケータで確認できます。実施頻度は機種によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

通常は正常を示す表示が出ていますが、異常がある場合はランプの色や画面表示で異常を知らせます。引き継ぎの際には、現在のインジケータ表示が正常かどうか、表示の見方もあわせて確認しておくことが大切です。

AEDのインジケータの見方について詳しく知りたい方は、AEDの日常点検方法をご覧ください。

③ バッテリーの装着日と待機寿命を確認する

待機寿命とは

待機とは、AED本体にバッテリーと電極パッドを接続し、フタを閉じている状態をいいます。

バッテリーの待機寿命は、設置環境(気温・湿度)や使用状況により短くなることがあります。そのため、交換時期の目安よりも早くバッテリーが消耗する場合もあります。バッテリーの減り方などで気になることがある場合は、販売店までご相談ください。

AEDのバッテリーは、交換時期を適切に把握し、常に使用可能な状態を維持しておくことが重要です。機種によっては、本体に残量が表示されているAEDもあります。

  • 装着日と待機寿命から、交換時期がわかるようになっているか
  • 期限がきたら、どのように交換するのか

担当者が変わる際には、これらの内容をあらかじめ確認しておきましょう。AEDのバッテリーの交換方法について詳しく知りたい方は、バッテリーの交換時期と交換方法をご覧ください。

④ 電極パッドの使用期限を確認する

電極パッドの期限ラベル

電極パッドにも使用期限があります。未使用でも期限を過ぎると接着面が乾燥し、十分な電気ショックが与えられない可能性があります。

  • 電極パッドの使用期限はいつまでか
  • 期限がきたら、どのように交換するのか

あらかじめ確認しておくことが大切です。

なお、電極パッドは使い捨てのため、使用後は交換が必要です。使用頻度の高い施設では予備用の電極パッドを保管している場合もあります。予備の電極パッドがある場合は、その使用期限もあわせて確認しておきましょう。

消耗品(バッテリー・電極パッド)の管理については、厚生労働省の通知で、AED本体や収納ケースに表示ラベルを取り付け、交換時期を記載しておくことが望ましいとされています。(※2)

交換時期を外から確認できる状態にしておくと、期限切れの見落としを防ぎやすくなります。引き継ぎの際には、表示ラベルの有無や記載内容もあわせて確認しておくことが大切です。

31194 15 AED担当者が代わったら?引き継ぎ時に確認しておきたい7つのポイント

※2. 参考:自動体外式除細動器(AED)の適切な管理等の実施について|厚生労働省

⑤ 点検記録を確認する

点検記録を確認する

AEDの日常点検では、インジケータが正常であることを毎日確認します。ただし、施設や事業所の休日など、AEDを使用する可能性がない日は無理に行う必要はありません。

担当者が変わる際には、こうした日常点検がきちんと行われているか、記録の残し方もあわせて確認しましょう。点検記録の方法に決まった形式はありません。カレンダーに丸印をつけるなど、簡単な方法でも記録できます。

また、AEDの日常点検に使える点検表を無料でダウンロードすることも可能です。

主なAEDの日常点検表(無料ダウンロード)

点検記録は直近の3か月程度を目安に記録を保管することが望ましいとされています。もし記録が見当たらない場合は、これを機に点検記録の管理方法を整えていくとよいでしょう。

3. 設置者が確認するポイント

契約内容や管理体制などの確認は、主にAEDの設置者が行います。設置者にも特別な資格は必要ありませんが、AEDの使用等に関する講習を受講していることが望ましいとされています。

⑥ AEDの契約内容・保証内容を確認する

契約内容や保証内容を把握しておくと、今後の管理がスムーズになります。

  • AEDの購入方法(一括購入、リース、レンタル)
  • AED本体の保証期間と耐用期間(寿命)
  • 消耗品の期限と交換費用(都度購入なのか自動送付サービスはあるか)
  • 遠隔監視システムの有無(ある場合はWeb上の確認方法、登録メールアドレスの確認)

契約内容によって、消耗品の交換方法や費用負担、管理方法が異なる場合があります。担当者が変わるタイミングで確認しておくと安心です。

AEDの本体耐用期間と消耗品交換費用のイメージ

AEDには消耗品(電極パッド・バッテリー)の使用期限と、AED本体の耐用期間(寿命)があります。

AED-3100の総額費用

販売店によっては、将来必要となる消耗品の費用を初期費用に含め、交換時期に合わせて自動で届けてくれるサービスを提供している場合もあります。(例:AEDコムの保証パック)

⑦ 連絡先を整理する

連絡先を整理する

万が一のときに慌てないよう、販売店名やメーカー名、電話番号などの連絡先をすぐ確認できるよう整理しておくと安心です。

連絡の際にスムーズに対応してもらえるよう、AED本体のシリアルナンバー(製造番号)も確認し、控えておきましょう。

AEDは高度管理医療機器のため、販売店が設置場所を登録・管理しています。そのため、AEDを廃棄したり譲渡したりする場合は、必ず販売店へ連絡する必要があります。

また、消耗品の使用期限や本体の耐用期間について、販売店から郵送やメールでお知らせが届くことがあります。住所変更や担当者変更があった場合には、忘れずに販売店へ連絡しておきましょう。

4. AED担当者変更・引き継ぎのタイミングが重要な理由

AEDは普段あまり使う機会がない機器です。そのため、管理が前任者に任せきりになっていることも少なくありません。

担当者が変わるタイミングでは、

  • 消耗品の期限が共有されていない
  • 点検が止まってしまう
  • 契約内容がわからなくなる

といった「管理の空白」が生まれやすくなります。いざというときにAEDが正常に起動しなかったということがないように、引き継ぎの際に一度きちんと確認しておくことが大切です。

5. 〇✕クイズ|AED担当者の管理でよくある疑問

AEDの管理について、よくある疑問を〇✕形式で確認してみましょう。

× 不正解
AED担当者(設置者・点検担当者)に特別な資格は必要ありません。ただし、AEDの使用等に関する講習を受講していることが望ましいとされています。

× 不正解
AEDは日常的に正常表示(インジケータ)を確認することが推奨されています。消耗品の使用期限も定期的に確認し、点検記録を残しておきましょう。

〇 正解
AEDには電極パッドやバッテリーなどの消耗品のほか、本体にも耐用期間(寿命)があります。本体の耐用期間を過ぎると本体の入れ替えが必要になるため、消耗品の期限だけでなく本体の耐用期間も確認しておくことが大切です。

6. まとめ

AEDの担当者変更や引き継ぎの際には、7つのポイントを確認しておきましょう。

  • AEDの設置場所(わかりやすい場所に設置されているか)
  • 本体インジケータ(正常表示になっているか)
  • バッテリーの期限(交換時期が把握できているか)
  • 電極パッドの期限(期限切れになっていないか)
  • 点検記録(日常点検が継続されているか)
  • 契約内容(保証期間や消耗品の交換方法など)
  • 連絡先(販売店・メーカーの連絡先)

担当者変更は不安になりやすいタイミングですが、ポイントを押さえれば難しいものではありません。ひとつずつ丁寧に確認すれば、安心してAEDの管理を引き継ぐことができます。

AEDは、いざというときのための大切な備えです。担当者変更のタイミングを、管理体制を整えるきっかけにしてみてください。

7. 参考リンク

About the Author: 山田 歩美

山田
山田 歩美。株式会社クオリティーAED事業部に2025年4月入社。上級救命講習修了。心電図検定3級取得(日本不整脈心電学会)。AEDの仕組みや正しい使い方、心肺蘇生法などの知識を深めるため、日々研鑽を重ねています。自らの体験を通じて、皆さまに正確でわかりやすい情報をお届けできるよう努めています。

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