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航空会社13社+成田・羽田空港に聞いた「AEDを飛行機に持ち込むにはどうするといいですか?」

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AEDは簡単に飛行機に持ち込めないことを知っていますか? これは航空法で、爆発や発火するおそれがあるものは、持ち込みが制限されているからです。

AEDが爆発する!のではなく、航空法で、爆発や発火するおそれがあるものは、持ち込みが制限されているからです。

その為、チェックイン時や手荷物検査では、厳しくチェックされ、確認に時間がかかったり、最悪は破棄や飛行機の搭乗時間に間に合わず乗れなかったりすることが考えられます。

本記事では、「AEDをスムーズに持ち込むためには?」という視点で、国土交通省のHPに載っている航空会社13社と、成田空港・羽田空港に問い合わせしてみました。

目次

1. AEDの持ち込み・預け入れの条件

AEDの持ち込み・預け入れの条件

まずは、飛行機に持ち込める条件がありますので確認しましょう。ポイントは、AEDのバッテリーです。このバッテリーに含まれる「リチウム含有量」と「ワット時定格量」に制限があります。

表1. AEDを持ち込む・預け入れるための条件
リチウム金属電池 リチウム含有量8g以下のもので、預け入れの場合は電源を完全に切ること。
リチウムイオン電池 ワット時定格量160Wh以下のもので、預け入れの場合は電源を完全に切ること。

(参照:国土交通省:機内持込み・お預け手荷物における危険物の代表例

2019年現在、売られている多くのAEDに使われるバッテリーは使い捨てバッテリーと呼ばれるタイプで、これは「リチウム金属電池」に属します。

もうひとつ、充電式バッテリーが「リチウムイオン電池」を使用しています。これらは、古いAED(CU-ER1など)やプロ向けのAEDなどが充電式です。

つまり、バッテリーのリチウム含有量が8gを超えるAED、およびワット時定格量160Whを超えるAEDは、飛行機に持ち込めません。

2. 飛行機にAEDをスムーズに持ち込む際の流れ

ここでは、国土交通省のホームページに掲載されている13社の航空会社に加えて、成田空港・羽田空港及び空港の保安検査所・防災センターに確認した情報を元に一般的な流れをまとめます。

現在主流の使い捨てバッテリー(リチウム金属電池)タイプのAEDを機内へ持ち込む場合で記載します。預け入れの場合はチェックイン時にAEDを渡します。

  1. 取扱い説明書を確認する
  2. 利用する航空会社へ問い合わせをする
  3. 指示された書類を準備する(万全を期すなら指示されなくても)
  4. 当日は早めに空港に
  5. チェックイン時にAED持参を伝える
  6. 手荷物検査で伝え、含有量が分かる書類を渡す

飛行機にAEDをスムーズに持ち込む際の流れ

ひとつひとつ解説していきます。

1. 取扱い説明書を確認する

取扱説明書にバッテリーの種類とリチウム含有量の記載があると思いますので、確認しましょう。リチウム電池を「一次電池」ともいい、リチウムイオン電池を「二次電池」ともいいます。

参考までに、日本光電工業株式会社のAED-3100のバッテリー種類は、取扱説明書内に「二酸化マンガンリチウム一次電池でリチウム含有量は6.40g(最大値)」と記載があります。

株式会社CUのIPAD NF1200の取扱説明書内には、「電池の種類:一次電池、12V直流 4.2リチウム二酸化マンガン」と記載されています。

バッテリーの確認の他にも、AEDのメーカーや機種名などについても、確認しておきましょう。

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2. 利用する航空会社へ問い合わせをする

航空会社は、手荷物検査をする保安検査所と連携していますので、あなたがAEDを当日持っていくことを伝えてくれます。利用する航空会社へAEDを持ち込みたい旨を連絡し、次の項目を確認しましょう。(※リチウム含有量などが持込や預け入れの規定以内であれば、事前連絡は不要という航空会社が数社ありました)

持ち込める機種かどうか

リチウム含有量などの規定の他に、持ち込みサイズなど航空会社の方針によって、細かい持ち込み規定が定められていますので事前に確認しましょう。

必要な書類・証明書などはあるか

AEDを持ち込む際に必要な書類や証明書があるかどうか確認しましょう。事前の連絡では、健康状態が不安でAEDを持ち込む場合、医師の診断書が必要になる場合や当日通常のチェックインカウンターではなく、別の窓口を案内される場合もあります。詳細をしっかりと伝えて何を準備すべきか確認しましょう。

主な航空会社の問い合わせ先については、国土交通省HP(機内持込・お預け手荷物における危険物についてのお問い合わせ先)をご参照の上、お問い合わせください。

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3. リチウム含有量が書かれた書類を準備しましょう

当日、スムーズにチェックを通過するためにリチウム含有量が分かる仕様書(取扱説明書や証明書)を用意しましょう。航空会社から指示があった場合は、必要となります。

取扱説明書にリチウム含有量の記載がない場合には、AEDのメーカー、または販売店に依頼して、バッテリーの性能証明書や製品安全データシートと呼ばれる書類をもらっておきましょう。

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<>4. 当日は早めに空港に行こう

通常と比べて、時間がかかる場合が想定されますので、早めに空港に行きましょう。空港会社によっては、カウンターが通常とは別の場所である場合や、チェックインのカウンターが始まる時間や閉まる時間が違います。

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5. まずチェックインで伝えよう

チェックイン

チェックイン時に、AEDを持ってきたことを伝えましょう。事前連絡をしていれば、顧客情報をもとにチェックインカウンターの方もあなたの情報を把握されているはずです。

ここできちんと伝えておくと、手荷物検査(保安検査所)で「念のためもう一度チェックインしてください」などと戻される可能性が少なくなります。

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6. 手荷物検査で書類を出そう

書類提出

危険物や医療機器である場合はセキュリティーチェックが厳しくなります。また、検査員によっては、AEDを取り扱ったことがなかったり、AEDの知識が少ない場合があります。

AEDを携帯していることを担当者に伝えて、事前に用意したリチウム含有量が8g以下であることを証明できる書類を一緒に渡すことでスムーズにチェックを通過できるでしょう。

3. AEDの持ち込み・預け入れ時の注意点

その他、実際に持ち込む際の注意点をまとめました。

  • 日本光電のAEDのように、遠隔監視装置が付いていれば電池を外す必要があります。
  • 預け入れは完全に電源を切る必要がありますが、航空会社によっては持ち込みの場合でも電源を切ることを指示されます
  • 基本的に一人あたり1台。個数制限ではなく含有量(g)の制限があり、予備のバッテリーの持ち込みはできない航空会社もあります。
  • 海外に持ち込む場合は、滞在先の国の法律に関わってきます。事前に日本にある大使館に確認をしましょう。
  • ハサミなどの形状に関わらずAEDの救急セットに入っているハサミやカミソリは持ち込みができない航空会社もあります。

4. まとめ:AEDを手荷物検査でスムーズに通過するには

事前連絡がとても大事

各空港と航空会社に問い合わせをして分かったことは、航空会社と保安検査所は提携しており、搭乗に関して連携しているという点です。航空会社が窓口となっていますので、事前に航空会社に伝えると以降がスムーズになります。

航空会社によって対応が違う

基本は、航空法をもとにし、国土交通省が危険物の持ち込みについて制限をしていますが、航空会社により若干の対応の違いがあります。AEDの持ち込み時には、電源オフする必要があったり、ハサミの刃体が何センチ以内であったりなどです。

5. おすすめの航空会社とおすすめAED

おすすめ航空会社

有名なAED(日本光電など)であれば、スムーズに通過できる場合があるそうです。検査員が、見慣れたAEDだったり、以前に対応したことのあるAEDであれば判断が早くすむためです。

また、リサーチをした際の筆者の個人的な所感ですが、話を聞いた限りではJALとANAが対応が早そうと感じました。

JALは電話での対応自体が国内線・国際線共にスムーズで、電話の担当者が交代することなくご回答いただいたので、AEDに関する問い合わせや、こういった対応の経験が多いように感じました。

ANAは、「ADD」と呼ばれる「おからだの不自由なお客様へのご案内」という専用の窓口があります。この窓口はお手伝いが必要なお客様の窓口として、提携している別の航空会社や、グループ会社の窓口も兼ねているそうで、以下のAEDに関する問い合わせはこの窓口で受けているそうです。

ADDをお手伝いが必要なお客様の窓口としている提携航空会社・グループ会社

  • 株式会社ソラシドエア
  • 株式会社AIRDO
  • 株式会社スターフライヤー(一次対応)
  • アイベックスエアラインズ株式会社
  • オリエンタルエアブリッジ株式会社(一次対応)

アイベックスやソラシドエア、エアドゥにAEDを持ち運ぶ場合は、直接ANAの窓口(ADD)に電話するとスムーズかと思います。

お問い合わせした航空会社と空港会社

航空会社・空港会社名 お問い合わせ先
日本航空株式会社(JAL) 国内線 予約・案内窓口:0570-025-041
全日本空輸株式会社(ANA) 国内線予約・案内センター:0570-029-222
おからだの不自由な方の相談デスク:0120-029-377
株式会社ソラシドエア 予約・案内センター:0570-037-283
株式会社 AIRDO 予約・案内センター:0120-057-333
株式会社スターフライヤー コールセンター:0570-07-3200
Peach Aviation株式会社 コンタクトセンター:0570-001-292
バニラ・エア株式会社 予約センター:0570-6666-03
ジェットスター・ジャパン株式会社 コンタクトセンター:0570-550-538
スカイマーク株式会社 予約センター:0570-039-283
株式会社フジドリームエアラインズ コールセンター:0570-55-0489
アイベックスエアラインズ株式会社 コールセンター:0120-686-009
春秋航空日本株式会社 コールセンター:0570-666-118
エアアジア・ジャパン株式会社 サポートセンター:050-3176-1789
成田国際空港 成田国際空港インフォメーション:050-3176-1789
羽田空港 羽田空港防災センター:03-5757-8101

参考文献・参考サイト


この記事を書いた人

株式会社クオリティー AED事業部 部長 : AEDコム・AEDガイド責任者、AED+心肺蘇生法指導者、高度管理医療機器販売・貸与管理者、防災士、上級救命講習修了。 専門店AEDコムを運営し、日本全国に年間2,000台を販売、導入企業数は7,000社を突破。心肺蘇生ガイドライン、AEDの機器に精通している。

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