AEDを導入する際には、「購入」か「レンタル・リース」かの選択が必要です。いずれの方法を選ぶにしても、導入にかかる費用を正しく理解しておくことが重要です。

ここでは、AEDを購入した場合とレンタル・リースした場合にかかるコストの違いを詳しく解説し、それぞれのメリット・デメリットを比較します。自身の用途や予算に合った最適な導入方法を見極めるための参考にしてください。

AEDを買い取って導入する場合

本体価格の相場と機種別の価格差

AEDを購入する際に最も気になるのが、AED本体の価格です。

AED本体の価格は、メーカーや機種によって価格帯には幅がありますが、一般的な非医療従事者向けモデルの価格は、約20万円〜35万円が相場です。たとえば、シンプル操作を重視した家庭向けモデルは20万円前後、法人・公共施設向けの多機能タイプでは30万円を超えるケースもあります。

なお、法人契約や複数台導入でディスカウントが適用される場合もあるため、見積もり取得は必須です。

ランニングコスト(維持費用)と交換の周期

AEDの導入コストには、本体価格のほかに定期的にかかる「ランニングコスト(維持費)」があります。

主に消耗品として交換が必要になるのは、電極パッドとバッテリー(機種によっては一体型)です。どちらも期限が来たら、交換する必要があり、買い換えが必要となります。また、電極パッドは使い捨てですので、開封した場合も買い替えが必要です。

参考:AED-3100を購入した場合の費用例

例えば、街でよく見かけるAED-3100を購入した場合の費用を例にすると、以下のような内訳になります。これに加え、設置や点検を外部へ依頼する場合には、別途費用がかかるケースもあります。

参考:AED-3100を購入した場合の費用例

AEDをレンタル・リースで導入する場合

レンタル・リースの基本的な仕組みと費用体系

AEDの導入方法として、購入以外に「レンタル」または「リース」という選択肢もあります。これらは月額制でAEDを一定期間利用する仕組みで、初期費用を抑えたい場合に有効です。

一般的な月額料金の相場は、3,000円〜6,000円ほど。契約期間は1年単位から最長5年程度が多く、契約年数やサポート内容に応じて料金が変動します。また、ランニングコスト(維持費用)は、購入と同様で消耗品の交換費用がかかります

交換消耗品の費用と契約内容のチェックポイント

レンタル・リース契約では、初期費用に消耗品の交換費用が含まれている場合や、月額の料金設定の中に交換費用が含まれている場合もありますので、レンタル・リースを検討する場合には、事前に消耗品の交換費用については、確認することをおすすめします。

また、契約には以下のようなチェックポイントがあります:

  • 契約期間:中途解約の際の違約金の有無
  • 消耗品交換のルール:自動送付か、都度連絡が必要か
  • 故障対応:代替機の有無や修理期間中の対応

これらの条件を事前に確認することで、思わぬコスト増やトラブルを防ぐことができます。

参考:AED-3100をレンタルした場合の費用例

参考:AED-3100をレンタルした場合の費用例

購入とレンタル・リースどっちがお得?

AEDにかかる総額でみるとレンタル・リースよりも購入の方が費用が安く抑えられます。

一方で、初期費用がどうしても大きくかかりますので、初期費用がネックだという場合には、レンタル・リースがおすすめです。

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