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AED-2100|遠隔監視機能付き、日本製AEDの魅力8選。

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AED-2100は、国産AEDメーカー、日本光電のAEDです。

購入すると、無償で遠隔監視システムが利用できるところが他社製品との大きな差別化ポイントです。成人・小児モード切り換えスイッチ付きでプリコネクト式であるなど、マイナス点のないバランスのいいAEDだと思います。

「AED-2100」について詳しく説明します

当記事では、日本光電製のAED-2100という機種を知り、自分にピッタリなAEDかどうかを判断するのに活用していただけたらと思います。

※2019年現在AED-2100は製造・販売は終了しています。AED-2100の後継機はAED-3100です。AED-3100については、「AED-3100|小型化・長寿命化など、新しい日本製AEDの6つのポイント。の記事で紹介をしています。

1. 日本製

現在、日本では7社のメーカーのAEDが販売されていますが、日本光電のAEDは、唯一の国産AEDです。(※2017年10月現在)

日本法人で販売している会社もあったり、日本で有名な医療機器メーカーが販売していたりするので、その機種は、全部日本で作られていると勘違いしているお客さんもたまにいますが、日本光電のAEDは、唯一の国産AEDとなります。

日本光電も、昔はアメリカのカルディアックサイエンス社の製品を輸入して販売していましたので、日本光電の全ての機種が日本製というわけではありませんが、AED-2100は日本製です。群馬県の富岡にある工場で生産されています。

日本光電は、新しい製品を5年程度のスパンでリリースしてきています。AEDの保証期間が5年間なので、買い替え時期に、より高性能の新しいAEDに買い替えられることが、日本光電の魅力の一つだと思います。

一方で、10年たっても新しいAEDがリリースされていないメーカーもありますので、製品の新陳代謝のスピードは日本光電の魅力だと思います。

日本に根付いているだけあって、日本のユーザーのニーズに応じた開発をしているよう感じますし、後述するAEDリンケージのような遠隔監視システムを開発し、「AEDの電極パッドやバッテリー交換などの管理が十分になされていない」という問題に対処してきた歴史もあります。日本は人件費が高いこともあり、どうしても日本光電製品は割高感がありますが、それだけの価値のある製品を開発していると思いますし、日本人としては、応援したいメーカーです。

2. 遠隔監視システム「AEDリンケージ(AED Linkage)」

AED-2100の目玉機能は、やはり付属の「AEDリンケージ(AED Linkage)」です。AEDの状態や、電極パッドの期限、バッテリーの残量等を3G回線を使って飛ばし、遠隔で確認できるという仕組みです。この仕組みが無料で提供されています。

※AEDリンケージは、保証期間の5年間無償で使えます。6年目以降は有償となります。

遠隔監視システム「AEDリンケージ(AED Linkage)」

この仕組みを通して確認できるのは、AEDを設置した先が「日常点検」として毎日実施する必要がある内容です。

  1. AEDのインジケーターを確認し、エラーが出ていないか確認する。
  2. 電極パッドの期限が残っているか確認し、期限が切れる前に交換する。
  3. バッテリーの残量が残っているか確認し、残量不足になる前に交換する。

この内容の確認ができるよう、本体のエラー、電極パッドの期限、電池残量に問題がないかどうかを、メールで知らせてくれます。

さらにWEBブラウザで確認できる専用の管理画面も用意されているので、そこにログインして状況を確認することができます。

たくさんのAEDを設置している場合は、それらの状況をその画面でまとめて確認できます。メールについては、毎日受け取る設定もできますし、異常があった時にだけ飛ばす、という設定もできますので便利です。

情報の伝達は、AEDに付属しているスマホではない携帯電話くらいの大きさの端末により実現されます。この端末がAEDとやりとりし、3G回線を通してデータを飛ばします。その情報が管理画面に反映されたり、メールとして通知をしてくれます。

筆者注記1:リンケージの魅力

AEDリンケージの魅力は上記に書いた日常的な点検のサポートにあります。リンケージがあっても実際のAEDを確認することは重要になりますが、集会所や公民館に設置しているような自治会、町内会など、設置場所が離れていて、すぐに確認できない場合や複数台を購入した企業が本社で一括管理する場合などに有効的です。

3. 手触り

さすが日本製だ、と思わされる細かい気遣いの一つが手触りです。

ショックボタンが周囲とは触った感じが全く違うようになっていて、目で見なくても、触っただけでボタンの位置が分かります。

AEDを使用するときはパニック状態の可能性が高いですから、その時にしっかりボタンを見つけられる情報として、手触りを変えるのはいいことだと感じます。

また、救急隊などAEDを使う機会が多い方にとっては、「手触りが違うので見ないでも使える」という意味で大きなメリットになるかもしれません。

小さなことですが、色んなことを考え抜いて開発されたAEDであることがよくわかる特徴です。

筆者注記2:電気ショックのボタンを押す前は?

AEDが電気ショックの必要があると判断した場合は、「離れて下さい」と言う音声ガイダンスが流れます。実際に電気ショックのボタンを押す人も、傷病者の体に触れないように目線は傷病者に向くことが多いですから、触っただけでボタンだと分かるのは非常に良いと思います。

4. グッドデザイン賞受賞

AED-2100は、グッドデザイン賞を受賞しています。どういう点が評価されているのは詳しいことは分からないのですが、丸くて親しみのある見た目はなかなかいいなと個人的には感じています。また、オレンジ色という色も、目立つ色の中ではマイルドで、場に馴染みやすい色だと感じます。

他のAEDと違うデザイン上の特徴として、自立するという点があげられます。AED-2100は底が平らになっていて、縦側に立てることができます。

もちろん、倒して置くこともできます。一般的なAEDは、収納ケースに入れる場合は収納ケースの壁に寄り掛かる形になるのでたてて置くことができますが、そうでなければ立ちません。

収納ケース以外の所に置こうとすると、幅の広い面を下にして置くことになるので意外にスペースをとります。そのため、置く場所に困ることがあるのです。

これが、AED-2100のように自立型だと必要なスペースが小さくなり、置き場を確保しやすいというメリットがでてきます。たとえば、狭いカウンターにも置けるとか、この隙間スペースに入れられるなど、置き場の選択肢が広がるのです。

このように、AED-2100は親しみやすく、省スペースなグッドデザインなAEDだと認識しています。

5. 蓋を開けたらすぐになる動作音

AED-2100は、蓋を開けると電源が入るタイプのAEDですが、蓋を開けると同時に、1分間に110回のリズムで動作音が流れます。

何のための音なのか不思議に思うかもしれませんが、これは、胸骨圧迫のリズムを教えてくれる音です。

心停止の救命時はAEDの使用が必要ですが、同時に、適切な胸骨圧迫が絶え間なく行われている必要があります。

AEDの電源を入れ、電極パッドを貼り、電気ショックを行うまでにも、慣れない人が行えば何分かかかる場合があると思いますが、その間も、胸骨圧迫が継続的に行われている必要があります。

AED-2100は、蓋を開けたときから胸骨圧迫のリズムで音がなるので、それに合わせて適切なスピードで胸骨圧迫が行えます。

胸骨圧迫のリズムは遅すぎても速すぎてもよくないですが、AEDを使用するのが一般市民であることを考えると、正確なリズムで行うのは非常に難しいと思われます。そこでAED-2100が発する正しいリズムが役に立つのです。

筆者注記3:小さなこだわりが救命率を上げる

蓋を開けた場合にリズム音がなるこの特徴は小さなことかもしれませんが、救命時の状況を熟考した上で実装された優れた機能かと感じています。

6. バイリンガル対応可能

AED-2100は、購入時にバイリンガル仕様にすることができます。(※)

※メーカーの技術者にやってもらう必要がありますし、別途料金がかかります。

バイリンガルの仕様にできるAEDは、現状少数派なので、AED-2100の特徴の一つと考えています。

AED-2100のバイリンガル仕様は、日本語、英語、日本語、英語、というような形でアナウンスを日本語と英語で行う仕様となっています。

これは、どちらかの言語だけにしてしまうと、英語しかできない人、日本語しかできない人は、その人たちが何をやっているのか分からず、適切なサポートができなかったり、AEDの指示で救命の為に行っている行為を不適切な行為だと捉えて問題になったりすることを防ぐ為だと思われます。

日本では、2020年実施予定の東京オリンピックをひかえており、海外の人も使用できるAEDの設置のニーズは高まっていくと思われます。海外の方が泊まる可能性のあるホテル等をやられている方は、バイリンガル対応のAEDを選択されるとPRポイントとなるかもしれません。

AEDは設置しても使われないと意味がないので、海外の人にも使えるバイリンガル仕様にできることは、大きなメリットだと思います。

余談ですが、私はバイリンガルAEDというと、切り換えスイッチで言語が変わるような仕様を想定していました。今後、日本語と英語を繰り返すようなタイプではなく、選択スイッチで言語を切り換えられるようなモデルも出てくるだろうと考えています。

また英語だけではなく、スピーカー人口の多い中国語や、スペイン語等の言語対応のモデルもでてくるのではないかと思います。

7. 小児切り換え(パッドを貼った後でも切り換えられる)

AED-2100は同じパッドで成人にも未就学児(0歳~およそ6歳未満)にも使用できる両用電極パッドを採用したモデルです。

この切り換えスイッチにもメーカー毎の考え方があり、それぞれ違ったコンセプトで実装されているのですが、AED-2100は、電気ショックを打つ直前まで切り換えスイッチを切り換えることができます。

機種によっては、「電極パッドを貼る前までなら変えられるが、その後は変えられない」など切り換えできるタイミングを制約しているものもあります。

これについては、ギリギリまで変えられた方が便利だという考え方と、ギリギリでもし間違って変えてしまったら大変だという考え方があり、どちらが正しいか決めづらい問題だと思いますが、ギリギリまで変更ができるという所は、最後の最後までミスを修正できる可能性があるという点では素晴らしいメリットであると感じます。

8. パッドの使用期限管理

AED-2100もプリコネクト式で、電極パッドの使用期限を読み取って使用期限が来るのを感知する仕組みになっています。

この期限を読み取る仕組みも各社さまざまですが、AED-2100は、コネクタに何点かの穴をあけており、その穴の数や位置によって使用期限を特定する方式になっています。※特許出願中のようです。

他のAEDではICチップに期限を記録させているようなものもありますが、日本光電のこの仕組みは、物理的な穴による管理なので、衝撃とか、磁力とか、様々な外部刺激に左右されずらい特徴があると考えられます。

パッドの期限管理にも、信頼性の高い方法を採用していると認識しています。

筆者注記4:期限が来たらアラームがなります。

電極パッドの期限がきた場合に、この期限管理によりアラームがなり、インジケーター部分が赤に変わるだけでなく、音によってお知らせします。

その他

AED-2100は、新しいAEDに採用されている以下の特徴も備えています。

  • プリコネクト
  • IP55
  • 毎日行うセルフテスト

詳しくはCU-SP1|機能と価格のバランスに優れたAEDの特徴11選」の記事の中頃にある、「2. 新しいAEDに多くみられる特徴」をご確認下さい。

この記事を書いた人

清水 岳

清水 岳

株式会社クオリティー AED事業部 部長 : AEDコム・AEDガイド責任者、AED+心肺蘇生法指導者、高度管理医療機器販売・貸与管理者、防災士、上級救命講習修了。 専門店AEDコムを運営し、日本全国に年間2,000台を販売、導入企業数は10,000社を突破。心肺蘇生ガイドライン、AEDの機器に精通している。

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