2025年に反響のあった記事のまとめ。1位は5年に1度更新されるあの記事。

Last Updated: 2025年12月24日Published On: 2025年12月24日

2025年は、蘇生ガイドラインの改訂やAEDの自主回収など、AEDを取り巻く環境にさまざまな動きがあった一年でした。AEDコムでは、そうした動きに合わせて、制度や使い方、現場での判断、心のケアなど、さまざまな視点から記事を発信してきました。

そこで今回は、2025年に公開した記事の中から、反響の大きかったおすすめの記事をピックアップしてランキング形式でご紹介します。

第5位:死戦期呼吸とは?普段どおりではない呼吸の見分け方

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今年の5位の記事は、一次救命処置における「死戦期呼吸」に注目した記事です。

倒れている人を前にしたとき、普段どおりの呼吸があるかどうかを確認します。では、普段どおりでない呼吸とはどのような呼吸かご存じでしょうか?

この記事では、普段どおりでない呼吸の代表例として「死戦期呼吸」を解説しています。呼吸しているように見えても、実際には心停止しているかもしれない危険なサインです。動画やポイントでわかりやすく説明していますので、ぜひ確認してみてください。

第4位:老人ホームや介護施設でAEDを使うべきか迷ったら? 家族の意向と判断のポイント

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今年の4位の記事は、DNAR(心肺蘇生を行わない意思表示)をテーマにした記事です。

DNARという言葉を初めて聞く方も多いのではないでしょうか。この記事では、DNARの基本的な考え方と、老人ホームや介護施設での判断方法、そして家族とどう向き合うかについてまとめています。生死に関わる重いテーマだからこそ、それぞれの立場で考え方が異なることもあります。多くの人に一度は読んでほしい内容です。

第3位:AEDの自主回収とは?リコールとの違いと対象製品・理由・対応方法を解説

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今年の3位の記事は、2025年に発表されたAEDの自主回収情報をまとめた記事です。

今年はAEDの自主回収が3件も発表され、設置や管理の重要性が改めて認識された年でもありました。この記事では、自主回収の背景や対象製品の確認方法、対応のポイントをわかりやすく整理しています。AEDの自主回収という出来事を知るきっかけとして、気になった方にはぜひ読んでほしい記事です。

第2位:AEDの未就学児用モードとは?切換スイッチの使い方と注意点をわかりやすく解説

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今年の2位の記事は、AEDの未就学児用モード(切換スイッチ)に注目した記事です。

子どもにAEDを使う場面は判断に迷いやすく、SNSでも「知らなかった」「初めて知った」という声とともに、多くの人に見ていただいた記事となりました。

未就学児用モードの使い方や注意点をわかりやすく解説しており、いざというときに落ち着いて対応するための知識がまとめられています。身近に子どもがいる方や、子どもと関わる機会のある方にぜひ読んでほしい記事です。

第1位:【蘇生ガイドライン2025】一次救命処置の変更点とは?

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今年の1位の記事は、2025年10月に公開された 「JRC蘇生ガイドライン2025」オンライン版の、市民が行う一次救命処置(BLS)の変更点を解説した記事です。

JRC蘇生ガイドラインは5年ごとに改訂される日本における救急・蘇生の重要な指針です。今回発表されたオンライン版では、一般市民が行う救命処置にもいくつかの追記がありました。この記事では、AED使用時の服の着脱や胸骨圧迫への不安の軽減など、市民の一次救命処置の変更点をわかりやすくまとめています。

弊社の一次救命処置フローチャートも最新内容にアップデートしています。公開後、多くの方にご覧いただき、フローチャートも数多くダウンロードされています。いざという時に落ち着いて行動できるよう、ぜひ一度ご確認ください。

一次救命処置の手順

特別編:これは売れないといわれた。でも、必要だと思ったから──トイこころ開発者・坂野さんインタビュー

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今年の特別編としてご紹介したいのが、おもちゃのAED「トイこころ」開発者へのインタビュー記事です。

この記事では、AEDを楽しく知るきっかけを作っていきたいという思いから開発されたAEDのおもちゃづくりについて、開発者の想いや苦労が語られています。

その「トイこころ」が、2025年度のAED功労賞において最優秀賞を受賞しました。日本AED財団が主催するこの賞は、AEDの普及や啓発に貢献した取り組みの中から、特に優れた活動に贈られるものです。子どもたちが楽しみながらAEDに興味を持ち、見守る親への副次的教育効果がある点が高く評価されています。インタビューさせていただいた取り組みが、このような素晴らしい評価を受けたことを、私たちもとても嬉しく思います。

2025年は他にも、子ども向けの雑誌付録にAEDのおもちゃが採用されたり、AEDガチャの第二弾が販売されるなど、楽しみながらAEDを身近に感じられる取り組みが目立った一年でした。

小さい頃から自然とAEDに触れる機会が広がり、AEDが「怖いもの」「特別なもの」ではなく、当たり前に知っている存在として広まっていくことは、とても前向きで大切な変化だと思います。こうした積み重ねが、いざというときに誰かが一歩踏み出せる社会につながっていくのかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

2025年を振り返って感じたのは、AEDの設置が広がってきた今だからこそ、誰もが迷わず使えるようにするには心の準備も大切だということです。使い方を知るだけでなく「実際の現場でどう迷いや不安に向き合うか」、使った後には「心のケアをどう考えるか」そんなことも意識していく時代になってきました。

今回ご紹介した記事が、AEDや救命について考えるきっかけになればうれしいです。これからもAEDコムでは、知りたいことに応えられるよう、役立つ情報や気になる話題を丁寧にお届けしていきます。

About the Author: 山田 歩美

山田
山田 歩美。株式会社クオリティーAED事業部に2025年4月入社。上級救命講習修了。AEDの仕組みや正しい使い方、心肺蘇生法などの知識を深めるため、日々研鑽を重ねています。自らの体験を通じて、皆さまに正確でわかりやすい情報をお届けできるよう努めています。

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